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query_builder 2023/02/02
ブログ
フルーツ

本日のブログは、10月22日〜24日のブログで紹介した授業内容の続きです。


前回のテーマは、『描きたい対象を四角い箱に入れる』です。
この『四角い箱に入れる』という捉え方の対象物は、人工物に多く用います。
主に、建物、瓶、器物です。

10/22のブログ、四角い箱に入れる(ブルックリン)
https://tokyo-kaiga.com/blog/20221022-1525/

10/23のブログ、四角い箱に入れる(パリのカフェ)

https://tokyo-kaiga.com/blog/20221023-1531/

10/24のブロブ、四角い箱に入れる(瓶)

https://tokyo-kaiga.com/blog/20221024-1549/



今回のテーマは四角い箱ではなく、『最も単純で要領の良い形の袋に入れる』です。
器物や正面から見た建物などの人工物は四角い箱に入れますが、自然物などの不定形は袋状の形に収めます。



フルーツかご

↑捉え方の例を見せるための資料です。授業では配布した写真には線を引きません。

●赤い線

モチーフ(描く対象)全体が入る、単純で要領の良い図形を探します。

このモチーフでは、三角形や四角形で捉えます。
多少の凹凸は無視します。

六角形、七角形のように角が多くなると、複雑な形になる分モチーフを正確に捉えることが難しくなります。

最初のこの図形が最も重要です。
この図形の角度、タテヨコの比率が正確であれば、図形を整えていくときに最後まで形の大きな狂いは生じません。


●青い線

最初の大きな袋の図形から、その次に大きな図形を探して分割していきます。
バナナは3本まとめて捉えてから部屋割りをします。
大きな袋からはみ出たマスカットとレモンを外へ足します。

上図のように捉えてから図形をさらに小さく分割していきながら凹凸の足し引きで形を整えます。



フルーツ形の捉え方

↑下描きの線です。

まずは捉えた最初の図形を鉛筆Hで画用紙に描き入れます。
大まかな図形で大丈夫です。

次にモチーフ全体の高さ、幅を測量しながら正しい比率の図形に修正します。
測量方法は上記過去ブログに書いてあります。


図形の角度は、モチーフと並べて確認したり、捉えたモチーフの角度に鉛筆を置いてそのまま平行に画面に置く方法がありますが、教室では、より簡単で正確に描ける『平賀式分度器』を利用します。

市販の分度器も使えますが、平賀式分度器は、より手軽に効率よく捉えることができるもので、屋外スケッチでも使用が可能です。

 ※現在使用している手作りの分度器を製品化し、販売を考えています。
  製品化が決まりましたらブログでお見せします😀



大きな図形をその次に大きな図形へ、大→中→小→極小へと部屋割りをしていきます。

例えばぶどうは一粒ずつ描くのではなく、小さなグループを作ります。
パイナップルの実は、縦と斜めの列で捉え、葉もまとめて斜めの列で捉えます。


分割後、具体的な形を描き入れます。


形が整ってきたら、仕上げの線(鉛筆4B)に入る前の準備として分割線を消し、濃い線を練りゴム(デッサン用の消しゴム)で薄くします。



フルーツデッサン

↑鉛筆4Bで完成させます。

もっと書き込んでもよいのですが、誰にでもかけるように必要最低限の仕上がりにしています。
まだ基礎段階ですので、線の筆圧、太さを一本一本確かめながら描くことが大切です。
トーンの見極めは、目を細めて見るとわかりやすくなります。


同じモチーフで、透明水彩の例も作る予定ですので、出来上がり次第ブログに載せます😀



平賀太朗

〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕

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