【デッサンのコツ】形づくりの第一歩!「四角い箱に入れる」捉え方

query_builder 2022/10/22
ブログ
マンハッタン

皆様、こんにちは。「平賀美術倶楽部」の平賀です。

当教室では、初日に鉛筆の削り方や線の引き方を学んだ後、応用としてデッサンの模写を5種類行い、まずは生き生きとした「線の表情」を身につけていただきます。
そして、いよいよ次のステップとして入るのが『描きたい対象の形を捉える練習(形どり)』です。

形の捉え方には、大きく分けて「四角い箱に入れる」と「不定形の袋に入れる」の2種類があります(「袋に入れる」方法はまた次回ご紹介しますね)。


今回は形づくりの導入として、人工物(建物、瓶、器物など)の形を捉える「四角い箱に入れる」ステップを、ブルックリンの建物モチーフ(正面視点)を例に解説します!



1. なぜ「端から」描いてはいけないのか?

デッサンでよくある失敗が、「端っこから描き始めて、途中で画面に収まらなくなる」というケースです。


画面の中にバランスよく収めるためには、まず描きたい対象を「大きな図形(箱)」として全体で捉えることが必須です。


全体の「縦横比率」さえ正しく捉えられていれば、細部を描き込んでも最後まで形が大きく狂うことはありません。


今回モチーフにするブルックリンの建物全体(上の画像1)を鉛筆の軸などで測量してみると、比率は【縦(短辺)1 : 横(長辺)1+1/3】となります。


2. 比率どおりの「箱」を描く手順

測量ができたら、画面上にその比率の箱を立ち上げていきます。

箱の比率

1. 見当をつける: まずは画面内の位置や大きさを大まかに把握するため、楕円状にうっすらと「見当」をつけます(この段階ではまだ箱にしません)。



2. 1:1の箱をつくる: H鉛筆などで底辺を1本引き、任意の幅(1)を決めます。そこから同じ長さで縦線を引き、正方形(1:1)を作ります。



3. 比率を拡張する: 今回のモチーフは「1:1+1/3」なので、正方形に「1/3」の幅を足して正確な比率の箱を完成させます。

あるいは「1:2」をつくってから「2/3」の幅を引きます(画像2参照)。



4. 微調整: 正確な箱ができたら、画面全体での大きさや配置を最終調整します。



3. 大きな図形を分割する(部屋割り)

正しい箱ができたら、今度はその大きな箱を細かく分割していきます。

分割線

画像3のように、青いラインで分割して正方形を12個作ると、窓、看板、道路などの位置を割り出す大きな手助けになります。


💡完璧を目指さず「およその目測」で気持ちを楽に!

ここで一番お伝えしたいのが、「細かく正確に測りすぎないこと」です。

測量図

物の位置は、測量線上にきれいに収まることばかりではありません。すべてをミリ単位で正確に測ろうとすると、精神的にストレスを感じて疲弊してしまいます。
当教室で大切にしているのは、画像4の右側にある「およその目測(ほんの少し〇〇)」という考え方です。

・1/2より「少し左」

・1/4より「少し下」



この「ほんの少し」という感覚で捉えれば十分です!数ミリのズレは作品の出来栄えに大きな影響を与えませんし、プロでも常に完璧に測量している人はほとんどいません。窓や看板の位置も、このリラックスした考え方で捉えていきましょう。

こうして、「大 → 中 → 小 → 極小」と順番に部屋割りをしていくことで、正確で破綻のない形どりが完了します!


おわりに

まずはモチーフ全体を大きな「箱」に入れて形を捉え、大まかな目測で楽しく部屋割りをしていく――このコツさえ掴めば、どんなに複雑な建物や人工物も怖くなくなります。


次回は、さらに別のモチーフを使って「測量の応用」を詳しく解説しますので楽しみにしていてくださいね!

平賀美術倶楽部 平賀太朗

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