二点透視図法(ワシントン州、ビクトリア朝の家①)
今回のブログも、前回
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に引き続き二点透視図法の内容となります。
前回のモチーフ(鳥房)は難しいのでボツ課題になり😭、今回の課題が初心者コースのデッサン課題になりました。
画像の家は、米国ワシントン州スポケーン市のダウンタウンにあるビクトリアンスタイルの家です。
このモチーフは復習として
・樹木の描き方
・角度のある面の中心を見つける方法(下図↓)
もあるので良い課題になると考えました。
↑描き始めは左側面の四角からスタートします。
短辺を1としたときに長辺はどのくらいかを測量します。
※家全体が入る四角い箱に入れてもよいのですが、箱の中の家(図形)の角が多いのでかえって難しい作業になります。自然物は5角、人工物は4角まででとらえることをお勧めします。
左側面の四角を書き入れてから、これを定規がわりに測量しながら外側へ描き足していきます。鉛筆はHを使用します。
あまり細部にこだわらずに大きな図形を並べてください。
ある程度形になってきたら、下書きの線が少ないうちに位置や大きさのバランスをチェックし、各図形の角度も修正します。
ここで、再チェックのための透視図法を活用します。
二点透視図法は前回のブログでも書きましたが、ここにも描きます。
法則の説明は以下です↓
●二点透視図法は主に箱型の人工物を、正面ではなく斜めから見た時に活用します。
●対象を正面から見たときの水平のものを、視線を変えて“斜めから見ると” 左右二つの消失点(V.P=ヴァニッシングポイント)へ向かいます。
●二つのV.Pは、写真を撮る人の眼の高さ(アイレベル)上にあります。
・右に向いている人工物の側面にある水平線は、右のV.Pへ向かって狭くなります。
・左に向いている人工物の側面にある水平線は、左のV.Pへ向かって狭くなります。
比率、角度、構図を確認後。捉えた図形を細かく分割し、細部の情報を書き入れます。
上図の赤い対角線が中心を見出だす線で、屋根のトップの位置や柱の位置が決められます。
青い線は、窓などの位置や屋根の対角線です。
屋根は思い込みで描いているかたが多く、角の位置や厚みの狂いやすい形のひとつです。屋根の対角線を入れ、その線の角度や長さを確認すると形の修正がしやすくなります。
↑下書き鉛筆Hの線を薄く細く目立たない線にし、はみ出た余分な線は消します。
その下書きの線を頼りに、筆圧の強弱、線の太さを変えながら生き生きとした鉛筆4Bの線を描き入れ、画面に生命を吹き込みます。
上図は鉛筆デッサンだけでなく水彩画としても仕上げられる状態です。
トーンを入れ、完成です。
次回は同じモチーフの水彩バージョンを紹介します😉
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