一点透視図法
2/13のブログは透視図法のパースの説明でした。
https://tokyo-kaiga.com/blog/20230213-2057/
今回は『一点透視図法』の初日の課題を紹介します。
遠近法とは、遠近感を表現するための絵画の技法です。
近くにあるものは大きく、遠くにあるものは小さく描きます。
●写真両サイドの壁面を実地で正対して見たとします。
その時に水平に見えた箇所(看板の上辺と下辺、タイルの横線、天井と地面が接する壁の境界線)が透視線で、パースの法則に影響する所です。
●これらの透視線は写真内のある一点(消失点)に集まります。
●その一点は目の高さ(図の赤線部分)に存在します。写真では、カメラマン(私)の目の高さです。
↑こちらの空港の画像も一点透視図法を用います。
消失点は、奥のカウンター向かって左上の角です。この一点に全ての透視線が集まっています。
↑椅子の上に立って撮影
↑地面に座って撮影
↑立ちあがって左に移動
顔の向きは変えませんが、目の位置を変えると消失点の位置や透視線の角度が変化します。
教室では、輪ゴムを切って1本にしたものを用意し、モチーフ写真や下書きの画面にある消失点に爪先で輪ゴムの端を固定し、もう片方の手で輪ゴムを伸ばして透視線を確認します。
写真は必ず消失点から放射状に透視線が乗ります。下書きで、透視線がずれていたら修正します。
●ちなみに上図の対角線は、タイルの位置を決めるためで、この図からさらに対角線を細かく入れると正確なタイルの幅が得られます。これも遠近法の一つです。
授業では二点透視図法も行いますが、実は私の教室では透視図法の正確さを生徒に強く求めていません。
法則で神経が疲れる生徒が多く、絵を描くことが嫌になってしまう恐れがあります。また、透視図法を無視しても、“良い絵”であることが重要です。
次回は『透視図法を無視した“良い絵”』を紹介します。
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