【東京/大人の絵画教室】生徒募集中
2/2のブログは『最も単純で要領の良い形の袋に入れる』という形の捉え方について簡単に説明していきました。
https://tokyo-kaiga.com/blog/20230202-2010/
今回も同じテーマですが、モチーフは木です。
家から車ですぐの久里浜にペリー公園があります。
子供を遊びに連れて行ったときに「これだ!」と思い撮影しました。
田舎ですが、教材になる木が有るようでなかなか無いんです(ノ_<)
モチーフ(描く対象)全体が入る、単純で要領の良い図形を探します。
下描きは、鉛筆Hで上図のように赤線(太)の葉から描き、青線(太)を外へ足していきます。
このモチーフでは、主役を五角形で捉えています。
多少の凹凸は無視します。
六角形、七角形のように角が多くなると、複雑な形になる分モチーフを正確に捉えることが難しくなります。
最初のこの図形が最も重要です。
この図形の角度、タテヨコの比率が正確であれば、図形を整えていくときに最後まで形の大きな狂いは生じません。
ですが、木のような自然物は正確に捉えなくても違和感はありません。
のちに上図の赤線(細)や青線(細)のように部屋割りの場所が自分でわかる程度に、疲れない程度に捉えましょう。
工程は2/2のブログと同様です。
①大きな袋
まずは捉えた最初の図形を鉛筆Hで画用紙に描き入れます。
大まかな図形で大丈夫です。
次にモチーフ全体の高さ、幅を測量しながら正しい角度と比率の図形に修正します。
上図の青線部分のように、足していく作業で大きさや配置のバランスが悪ければ、線の少ないうちに修正をします。
線の多い描き込んだ状態からの修正は、描く意欲が削がれてしまいます。
②分割
最初の大きな図形をその次に大きな図形へ、大→中→小→極小へと部屋割りをしていきます。
③調整
分割後、鉛筆4Bで仕上げるときに困らない程度に、やや具体的な情報を描き入れます。上級者は上図の分割程度で4Bに入っています。
④準備
形が整ってきたら、鉛筆4Bに入る前の準備として分割線を消し、濃い線を練りゴム(デッサン用の消しゴム)で薄くします。
↑鉛筆4Bで完成させます。
中央の木の葉っぱから描き始めます。
途中、どこを描いているのかが分かりづらくなったら、目安の幹や枝を描き入れてもかまいません。
葉は主に鉛筆の軸を回しながら描いています。
慣れるまでには多少時間がかかりますが、回しながら描くと自然なぎざぎざが生まれます。
明暗は斜線の密度や筆圧で作っています。
写真にある手前右上の木は、手前左の地面の影に付き合うように移動させました。
このデッサンは、オーソドックスな表現です。
明日は、その他の表現方法を紹介します🌿
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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