【東京/大人の絵画教室】生徒募集中
トップ画像の冬枯れの木は、12/12のブログで紹介した生徒さんによる、ご自宅で描かれた鉛筆デッサンです。
https://tokyo-kaiga.com/blog/20221212-1830/
こちらの生徒さんの大きな持ち味は、『ぼかし』です。
画用紙のおもて面のザラザラを利用して、芯を画面から離さずに往復させながら、擦るように描き進めています。
平賀美術倶楽部では鉛筆デッサンの場合、画用紙の裏面、ツルツルの面で練習します。そして芯も往復させずに一本一本確かめながら描いています。
ですが、本作の生徒さんは例外です。教室ではカリキュラムのテキストに沿った描き方を学んでいますが、ぼかしが上手ですので、自宅で好みの描きたい絵があれば、持ち味を育てるために画用紙のザラザラ面で擦る描き方を続けるようにお勧めしています。
教室では「3段階(画用紙の白を含めると4段階)のトーンで仕上げること」から始めますが、理想は明・中・暗それぞれの3段階=9段階です。
本作にはその9段階がすでにあります。
練りゴム(デッサン用の消しゴム)の使い方も上手です。
練りゴムは、「消す」という考えよりも、「明るくする」という意識で使用します。鉛筆は黒くする道具で、練りゴムは白くする道具です。
その理解がデッサンから強く感じます。
絵作りも並外れた能力を持っています。
木などの自然物は、大小・粗密の心地よいリズムを持って自生していますが、稀に単調な枝ぶりを見せることがあります。そこを作者は絵で変えています。
また、現地にいると気になりませんが、写真は構図が決まっていますので、枠の外から枝などが侵入した場合に不自然な見え方が生じることもあります。
それも、排除したり、角度、密度を変えたりしています。
そして最も驚かされたのは、こちらの作品添削は2枚目なのですが、前回のブログに書いた、
「絵は写真ではありませんので、図形の輪郭を線で表す作品は多くありますが、そもそも物には輪郭線は存在しません。
線ではなく、明暗や色の図形の組み合わせですので、各トーンの面で境界を作る描き方が超写実です。」
というアドバイスを2枚目で修正してきました!(◎_◎;)
光の操作も優れています。
レンブラント、フェルメール、ターナー、モネ、などは「光の画家」と呼ばれていましたが、本作の生徒さんも加えていただきたい😄
20代と教室では最も若い年齢なのですが、巨匠の雰囲気が漂っている作風ですよね☺️
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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