【東京/大人の絵画教室】抽象画

query_builder 2022/11/22
ブログ
島

↑パウル・クレー《島》/油彩、砂を混ぜた石膏・板/1932年  


今回のブログは、11/13〜14で書きました抽象画についてのブログの続きです。

抽象画には大きく分類すると3タイプあります。

『心が導いた色や図形の表現』『アクションペインティング』そして本日は3つ目の『具象物を抽象化』について書きます☺️



パウル・クレー(1879年 〜 1940年)

スイスの首都ベルン近郊に生まれ、アルプスの山々に囲まれて暮らす少年が見た美しい自然の色彩と造形が、画家クレーの礎となりました。


円や直線、四角などが組み合わされた、幾何学的な絵が特徴の画家で、抽象絵画の創始者のひとりと言われています。 フランス印象派展でモネの『積みわら』という作品に影響を受け、画家を目指すようになりました。

ちなみにワシリー・カンディンスキー(11/13グログ登場https://tokyo-kaiga.com/blog/20221113-1655/)も『積みわら』に影響を受けていますね。
そしてクレーはそのカンディンスキーたちと、前衛芸術集団「青騎士 」を結成しています。


クレーは3つのカテゴリーによって絵を構成します。

・線  = 大きさ
・色彩 = 質
・明暗 = 重さ
↑明暗は、色が持つ明暗のことで、「バルール」と言います。


トップ画像の《島》というタイトルでわかるように、具体物である島を抽象化しています。陸、山、入江、夕陽、穏やか空気などを感じませんか?

神話から浮かんだ空想上の島も描いていますが、本作の『島』は実際にあるものなのか、空想上のものかはわかりませんでした。
現存する風景を抽象化している作品も多いので、どこの島なのか、知りたいところです。





ホワイトセンター

↑マーク・ロスコ《ホワイト・センター(イエロー、ピンク、アンド・ラベンダー・オン・ローズ)》/206×141㎝/油彩/1950年


マーク・ロスコ(1903年~1970年)

ロスコも具象画からスタートしましたが、のちにブロック状の色面を縦長に積んでいる「ロスコ・スタイル」を確立させました。

薄く溶いた油絵具を、同色であっても何層も重ねていますが、これにより、綿のような癒しの光効果を得ています。

子供達の作品と現代絵画の作品との類似性について、「子供の芸術は自身を原始へ変換し、唯一子供は彼自身の模倣を生み出す。」と語っていて、色彩については
「事実として、通常の描くということはすでに学術的であり。我々は色から始める。」と述べています。

本作を調べても具体的な解説は見つかりませんでしたが、実際の風景を抽象化させていることは間違いありません。
都市や郊外などをモデルにしていると聞いたことがあります。ブロックが、空や建物、地面などに感じませんか?


画像の《ホワイトセンター》はサザビーズのオークションで、約87億で落札されました。





さて、今回までに、3タイプの抽象画表現を紹介してきました。

生徒さんにとってはプロの抽象画のようには描けないかもしれませんが、【基礎】を守れば誰でも抽象画が描けます。

●図形の組み合わせ

・大中小
・粗密


●色の組合わせ

・明暗の各図形(大中小、粗密)
・色調の各図形(大中小、粗密)、(同系色、補色)


●統一感を出す。
・線(直線か曲線)※組み合わせても可
・図形(三角か四角か円形かetc)※組み合わせても可
・筆使い(タッチの速い遅い)
・絵具の量(薄い厚い)

これらを駆使したリズム作りは、抽象画のみならず全ての絵に共通する要素です。



次回はピエトモンドリアンの抽象画に至るまでの道筋を紹介します☺️





平賀太朗

〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕

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