【東京/大人の絵画教室】抽象画
《guide》F6(410×318㎜)//キャンバス/アクリル/平賀 太朗
本日のブログのテーマは抽象画ですが、エスキースの内容も入ります。
9/9のブログ下部に載せたものが今回のエスキースです。
https://tokyo-kaiga.com/blog/20220909-1335/
去年8/27(金)、フジテレビで20:00から放送された、『新しいカギ』というコント番組に私の作品が出ました。それがトップ画像の作品です。
番組の内容ですが、バカイジというキャラクターのいるコントの中で、プロが描いた抽象画と芸人(ハナコの菊田君)が描いた抽象画を当てるというもの。
「菊田ドボン」というゲームで、間違えた芸人には厳しい罰ゲームが待ち受けています。
芸人3人組ハナコのメンバーの一人、菊田君に抽象画の描き方を教えてくれという依頼が来て、お台場のスタジオでカメラが回っている中、教えに行きました。
さすが芸人!臆することなく筆を動かしていました。
事前情報では、番組に登場するプロ3名の描いた抽象画が3枚ありましたが、急に私も出すことになり、4枚がプロ、1枚が芸人という中でゲームがスタートしました。
スタジオで教えている姿は部分的にしか写りませんでしたが、私の代わりに絵が登場したので満足です😄
まず、講師としてではなく、画家としての抽象画作品は初めてです。
平賀節で描き込みすぎると直ぐに「プロの絵だ」とバレてゲームにならないし、「画商が10〜20万程度の価値をつける完成度にしてほしい」というディレクターの要望もあり、少しタッチを荒くしながらも、プロの作品に育てました。
抽象画の表現方法は主に3つあります。この3つについては次回書きますが、今回はその中の一つ、「具象物を省略しながら抽象化していく」という方法を紹介します。
まずはモチーフです↓
この風景(A4コピー)にアクリルで着彩し、完成イメージ(エスキース)を作ります。
色については、色相環も部分的に頼りますが裏切っている箇所もあります。
ピンク系のリズムとホワイトのリズムを主体に仕上げています。
図形は四角形のリズムを大切にしながら仕上げています。
抽象画ですから、この時点で絵を縦にしようと思っていました↓
下層の画像が所々残っていますが、これが色に深みを与え、ムラも美しくなります。謎の図形も登場します。
それが狙いですので、本画でも、わざわざ労力を惜しまずに、まずは具象風景を描きます。
抽象画的表現ですので、図形のリズムを考えて、建物のパースを所々狂わせています↓
徐々にエスキースに近づけていきます↓
抽象画に挑戦したいかたは、原画に着彩してエスキースを作るこの方法が最も有効です。
ちなみにゲームの結果ですが、教えた菊田君の絵がプロの絵だと思われて勝ちました。
美術大学出身の芸人長田君の強い視力を逆手に取って騙す作戦が功を奏したのかもしれません。
放送後に「菊田さんの絵を売ってほしい」という問い合わせがきたそうです。
私の絵は売れ残っています😭
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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