【東京/大人の絵画教室】エスキース
《富士Ⅲ》/S3号(273×273㎜)/アクリル/パネル/2017年
エスキースについてブロブで連投しています。
エスキースはフランス語が語源で、スケッチや下絵の意味を持ちますが、
私の教室では、“完成イメージ画を作る”ための資料と捉えています。
頭の中に完成のイメージが出来上がっていれば、エスキースの方法、画材などは自由です。
要は完成に至るまでの設計図を作るようなものなので、自分だけが解る情報でもよいわけです。
今回は、10/29に続いて私のエスキース例を少し紹介します。
https://tokyo-kaiga.com/blog/20221029-1571/
トップ画像の作品とそのエスキースを含め、ほか2点も載せます。
まずはトップ画像《富士Ⅲ》のエスキース(一部)です。
配色と文字情報のエスキースです。
完成品のように本画に近いエスキースにしなくてもよいのですが、
過去の絵とは違う表現を試みたので、完成品を確認したかったという理由で描き込んでしまいました。
昨日のブログのカイユボットも、本画に近いエスキースを作っていましたね😀
相当体力と気力と時間が奪わてしまいますので、皆さんはもっと気楽に作ってください☺️
↑《富士Ⅰ》の本画とラフスケッチです。
このスケッチからスタートし、より具体的なスケッチを作っていきます。
ラフスケッチという言葉が出ましたが、前述のとおり、エスキースの意味は、スケッチも含まれています。
そもそもスケッチの始まりは、写真がない時代に、資料として現地で写生をしたことから始まります。
現地で完成まで本画を描く作家もいますが、光源や天候が変化するので長時間描けないなどといった理由で、ラフスケッチや、描きたい(見せたい)主役を強調してスケッチしたものを室内に持ち帰り、時間を気にせずにゆっくり落ち着いて制作ができるようにします。
現在ではスケッチ画の軽さがオシャレで人気となりました。
同時に、スケッチ画は『作品』として認められだしました。
↑《富士Ⅱ》の本画とエスキース(一部)です。
作品が小品なので、今回は全て原寸のエスキースです。
そのままトレースできるのが利点です。
トレースの段階でも設計図を変更することがあります。
左上の雲が重く感じたので排除ました。そのことで図形の組み合わせのバランスが崩れるので、帯状の雲の形も変更しています。
これまでブログで紹介したものは上級生に向けたものですが、初心者〜中級者のかたでもエスキースが作れます。
明日は、初心者からのエスキース例について書きます☺️
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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