【東京/大人の絵画教室】講師作品
昨日のブログでは色画用紙にパステルを使用しましたが、今回は色画用紙にポスターカラーを使用して描いたものです。
ポスターカラーとは不透明水彩のことで、水で溶いて描きますが、水分量によって下の色の隠蔽率が変わります。因みに、より上質なものにデザイナースカラーやガッシュというものがあります。
◎透明水彩と不透明水彩の中身の違いについて
・透明水彩絵具 →顔料(少)糊(多)
糊成分が多いため透過性が高い
・不透明水彩絵具→顔料(多)糊(少)
顔料が多いため光が絵具の奥まで届かない
両方ともに材料は同じですが、顔料と固着材の糊(アラビアゴム)の配合比に違いがあります。
ポスターカラーは、安価な固着材と白色顔料を用いているのでガッシュなどと比較すると質が少々落ちますが、見ての通り発色もよく、価格が抑えられていてお財布にも優しいので、趣味としてはこれで充分です。
描き方の手順ですが、
透明水彩が、明るさを残しながら徐々に暗く描き進めるのに対し、
不透明水彩は、アクリル画や油彩画、パステル画のように暗いベースを敷いてから徐々に明るく(2〜3段階程度で)描き起こしていきます。
本作は色画用紙を使用していて暗いベースの色がすでに敷いてある状態なので、ダイレクトに(あるいは2段階で)固有色を描き入れます。
9/3のブログに不透明水彩画(ガッシュ)の手順と完成作品がありますので、そちらの方も読んでいただければ幸いです☺️↓↓↓
https://tokyo-kaiga.com/blog/20220903214416-1303/
そして線ですが、本作はピグマペン(耐水性)を使用しています。
白い紙と透明水彩であれば鉛筆でも良いのですが、色画用紙と不透明絵具に負けてぼんやりとしますので、黒、紺、焦茶のインクやパステル、チャコール(木炭)などで形の線を描くことが理想です。
同じ風景でも色画用紙の色によって印象がかなり変わりますので、色々と試して楽しんでみてはいかがでしょうか😀
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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