【東京/大人の絵画教室】生徒募集中
2月から4回に分けて、モチーフ(描く対象)を『最も単純で要領の良い形の袋に入れる』という方法をブログで紹介してきました。
教室では、“モチーフ全体が入る”単純で要領の良い図形を探しますが、“例外”もあります。
トップ画像は、葛飾北斎の絵手本です。
全体を一つの形で捉えるのではなく、複数の図形を組み合わせています。
どれも、○△□などの単純な図形で捉えています。
着物も小さな凹凸は無視しています。
当時は消しゴムがないので一発勝負で描かれたものが多いとは思いますが、このような図形を、消し炭で下書きしていた可能性もあります。
↑猫は少し複雑な組み合わせですが、不定形はありません。
モチーフを見て、このような図形を探せるようになるだろうかと不安に思うでしょうが、「なるほど」と感心することから始めれば、次第に慣れていきます。
↑文字で捉えていますね😲
江戸後期の識字率は全国平均では約60%以上、 江戸の町では約80%以上だろうと言われていますので、捉えやすい方法の一つとして選ばれたのも頷けます。
北斎先生。素晴らしい教科書を残していただき感謝です。
江戸時代の浮世絵師でも、このような『単純で要領の良い図形』で捉えていたのはとても興味深いですね😀
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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