【東京/大人の絵画教室】生徒募集中
1/28、30のブログの続きで、本日は『カンディンスキー風の絵』を描く授業内容です。
教室ではカンディンスキーの模写で工程を覚えたあとに、応用でトップ画像の沐浴風景に挑戦しました。
画材は画用紙にアクリル絵具です。
前回のブログで
「カンディンスキーはトップ画像の画風では、紙にはガッシュ(不透明水彩。ポスターカラーに類似)、麻布にはテンペラ(顔料の固着材として鶏卵を用いる)を利用していますが、教室ではアクリル絵具を使用します。」
と書きました。
アクリル絵具は水で溶きますが、乾燥後、固着材の樹脂が固まり耐水性になります。
ガッシュを用いてもよかったのですが、アクリル絵具の方がのちに需要があると判断しました。
昨日も伝えましたが、こちらの絵は、ベースに黒色を敷いてからモチーフの固有色を重ねています。
物に輪郭線を加えるのではなく、物の色面で黒を締め出しながら線のように残すという表現方法です。
それでは工程を書いていきます↓
①画用紙に絵のベースとなる黒を塗る。
②写真にトレーシングペーパーを重ね、ボールペン(赤)で
物の形をトレーシングペーパーに書き入れる。
③トレーシングペーパーを裏返し、線を入れた箇所に
ソフトパステル(白などの明るい色)を入れる。
④ベースの乾燥を確認してから、③のトレーシングペーパーを
表にして画面に重ねる。
⑤線上をボールペン(青or黒)でなぞり、パステルの粉を
転写させる。
⑥パステルの粉の線を避けながら、
固有色(そのものが持つ色)を入れる。
⑦完成後、水を含ませた布やキッチンペーパーで
パステルの粉を拭き取る。
水を含ませた刷毛で洗ってから布で拭き取ってもよい。
色むらや陰影の作り方ですが、下地の黒を利用し、主に絵具の水分の違い(濃淡)で固有色の発色を操作します。
影などの暗い箇所は水分を多くして暗い固有色にします。
光が強い箇所は水分を少なくして明るくします。ホワイトの混色も使います。
空は写真では平面的ですが、カンディンスキーから学んで欲しいという気持ちもあるので応用してみました。
カンディンスキーが言うように、黒の作用でそれぞれの固有色が明確に響き合っていますね😀
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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