【東京/大人の絵画教室】DM

query_builder 2023/01/08
ブログ
展覧会はがき

↑平賀敬没後10年・その仲間たち展

敬さんに
逢いに来ました
秋日和



芥川先生のコラムの一部、『平賀敬は、世の流行りものを鼻で笑って自分の道を行った、筋金入りの男です。』これは昨日のブログに載せた文です。

今日またダンボールを整理していたら、そうそうたる顔ぶれのDMが出てきました。
裏面に、平賀敬(父)の無頼ぶりを僅かに匂わす文章がありましたのでブログに書きます。

私の駄文ですが、お付き合い下さい↓☺️




私が生まれ落ちてからの最初の記憶は、パリでの生活だ。

異国での、しかも一人っ子という環境であったが、淋しさなどとは無縁の、幼心を満たしてくれるものだった。
それは、毎日のように我が家に集う画家たちの群れに囲まれていたからだ。

愛ある捨て育てにした父ではあったが、この原体験は、忘れ去ることのできない貴重な思い出として胸に焼き付いている。


大磯に居を移してから、子守唄代わりに聴かされたのは、生前愛して止まなかった志ん生のテープである。
笑いで眠れなかった夜、母と三人で川の字に寝るひとときの静寂、が、それも束の間、やはり我が家にはさまざまな個性を持った人々が訪れ、川の字どころか瀧の字で寝ることも日常茶飯事になっていた。


終の棲家として決めた箱根に移り住んでからも、平賀敬の引力はエスカレートしていき、毎夜、宴は酒池肉林と化していった。

着流しで決めた父は、その中心で平然と酒を酌み交わしていた。



さて、今秋は平賀敬美術館開館五周年です。
父と深い親交を結ばれたのみならず、母や私をも温かく見守ってくださる方々のご協力を仰ぎ、標記の展覧会を開催することになりました。
没後十年、変わらぬご厚情には感謝の念に堪えません。

「よう!」と手を挙げ、帰ってきたそうな父の顔が浮かびます。



平賀太朗

〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕

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