【東京/大人の絵画教室】生徒作品
生徒さんの作品ブログが続いています。
本作の生徒さんは神社やお寺が好きなかたで、最近ブームになった言葉を使うと「寺社ガール」です。
また、神社仏閣だけでなく、他の有名建築から日常的な町並みの風景まで好んで描いていて、建築物に強く関心を抱いています。
本作のウクライナの風景は「出来事の記憶として残したい」という気持ちで、ペンと透明水彩で描かれました。
最近の写真であり、武装の兵員輸送車とその兵がいるということは、本作は戦争画です。
作者は絵を重くしたくないのだと思います。
雲行きが不穏な曇天を、淡く柔らかい色調に変えて描かれています。
写真では暗部はもっと暗いのですが、作品は淡くしています。その控えめな影のトーンの中でも、濃淡の三段階による遠近、奥行きが表現されています。
敢えてコントラストを弱くしたその効果に驚いたのですが、軍用車も兵たちも控え目に淡くすることで、手前の教会が守護するような存在に浮かび上がっています。奥の教会も遠くから補佐するような佇まいですね。
また、軍隊の固有色はグリーンですので、兵器の主張をやわらげるために、着彩箇所すべてにグリーンが関わっています。
これが絵づくりです。これが『絵画』です。意図があって描かれたものだと思っています☺️
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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