【東京/大人の絵画教室】生徒作品
引き続き、生徒さんの作品紹介ブログです。
私も画家ですので、職業の性質上、現代に活躍する画家たちを集めた画集や、大規模なグループ展の図録などが手に入ります。
教室では、生徒さんにとってヒントになればと、授業開始時に、過去の巨匠たちの名画を解説したり図録などから抜粋した絵を見せることがあります。
トップ画像の作品は、図録から抜粋した現代に活躍するプロの画家、川本幸子さんの水彩画を元にして描かれました。
本作は川本さんの作品がベースですが、色彩やタッチは自分節で描かれています。
川本さんは写実主義ですが、本作は二組の補色の関係を駆使しています。
色彩の響き合いを最大限に引き出すには、同系色、例えばオレンジの同系色はイエローとレッドを隣り合わせることで色同士が響き合い、補色(反対色)、例えばレッドの補色はグリーンを隣接させることで響き合います。
昨日のブログの生徒さんもこの同系色と補色を上手く活用していましたね☺️
今回の作品は、イエローとヴァイオレット、オレンジとブルーの補色で支配しています。
写実ではなく、色彩の響き合いを見せる絵です。
見ての通り、全ての色が美しいですよね?
相性の良い色の組み合わせを守れば、このように質の良い作品が生まれます。
また、本作は色調だけではありません。
左右対称のモチーフを、非対称にするべく左右で重さを変えています。
※それでもまだ僅かに弱かったので添削しました。
著作権上、川本さんの作品の画像は貼れませんが、やはりプロですから、同様にそのバランスが見事でした。
本作を見ても、プロの絵からしっかり学んでいることが窺えます。
本作の生徒さんは、普段はにじみの多い作風ですが、石造りの質感を表すために、今回はドライブラシ(かすれ)の技法を選んでいます。
鉛筆やペンに頼らない水彩は難しいのですが、絵の具による細筆の線が生き生きとしています。
単調さを避けるために、どの線も、太さ、色、濃度が他の線と被らないように描かれています。粗密も考えられています。
モチーフはスペインの教会です。訪れたくなる一枚になりました☺️
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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