【東京/大人の絵画教室】抽象画
↑ピエト・モンドリアン《赤・黄・青・黒のコンポジション》1921年
今回で、連投していた抽象画の解説は一旦終了します。
昨日のブログ『具象画を抽象化』の続きになりますが、ピエトモンドリアンの抽象画に至るまでの道筋を紹介します☺️
ピエト・モンドリアン(1872〜1944)
↑36歳とまだ若い頃の作品ですが、個性的でカッコイイ作品!
モンドリアンは1892年から3年間、アムステルダム国立美術アカデミーにて伝統的な美術教育を受けたといわれています。
アカデミー在学中は写実主義の作風でしたが、卒業後は印象派やポスト印象派から影響を受けたものへ変化していきました。
↑りんごの木をモチーフにしています。こちらの作品をモデルに、抽象画になるまでの変化を見ていきましょう。
この画像では分かりづらいですが、三原色の赤、青、黄を主に使用しています。
この頃も含め、他の作品を見ても、赤、青、黄の原色に対する強いこだわりが感じられます。
グレー調の作品もありますが、この3色を混色してグレーを作っていると思います。
↑平面的になりましたね☺️
↑まるで庭師の剪定のように、細部を切り落としていきます。
↑変化の始まりを注視するのではなく、決して過去を振り返らず、近い過去の画風と比較しながら描き進めていると感じます。
樹木の形態が単純化され、完全な抽象へと向かう過程が読み取れますね。
モンドリアンは、ピカソやブラックらのキュビズムからも影響を受けています。
↑こちらはりんごの木ではなく、街の俯瞰図ではないかと思いますが、モチーフが変わっても、表現は共通していますね。
トップ画像の作品も、ニューヨークの街を俯瞰した作品だと思っていましたが、こちらの作品を知ると確信に変わります↓
↑《ブロードウェイ・ブギ・ウギ》1943年
モンドリアン晩年の傑作です。
アメリカに移り住んだモンドリアンの、初めてジャズの「ブギ・ウギ」を聞いたときの歓喜が感じられます。
これまでの作品(トップ画像などのコンポジションシリーズ)よりも色数、線、図形が多く、ジャズの大音量に、わずかに残された街の喧騒、ネオンのきらびやかさが表れています。
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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