【東京/大人の絵画教室】点景
昨日のブログは『点景』について書きました。
風景画などの、その風景の中に取り入れて趣を出すようにした物(人物、動物、植物など)を、『点景』といいます。
今回は、その景資資料の集め方について書きます。
点景の収集方法は、「スケッチをする」「写真を撮る」、この二つです。
◎スケッチをする
まず、引き続きブログで連投しているエスキースの話に戻りますが、エスキースとしてのスケッチの説明も加えながら、点景について書き進めます。
描きたい物のある場所に行き、スケッチをします。
サイズは自由ですが、本画が8号サイズであれば4号程度、4号であれば、3〜4号と、描きたい本画のサイズに合わせて、携帯する画用紙のサイズを選びましょう。
サイズに迷ったら、普段描き慣れている4号を選びます。
描く対象を全面に収めてもよいですし、画面の半分に収めれば、余白に点景をスケッチすることもできます。
また、スケッチに出かけない日でも、普段からF3以下のスケッチブックを携帯し、点景などをその場でいつでも描けるような簡単な備えをしておくこともお勧めです。
◎写真を撮る
スケッチをした場所で撮った画像データを保管することも有効です。
スケッチだけでは伝えきれない部分も、写真であれば正確な情報を得ることができます。
教室やご自宅で描いている時に、構図によっては、外側の状況を知りたい、情報が足りないということもありますので、モチーフ写真は描きたい対象1枚のみではなく、最低でも外側に8枚(トップ画像の図。中央◎が描きたい対象の1枚)追加で撮影しておくことがお勧めです。
上記の8枚以外にも、周囲の点景も撮りましょう。
正面だけでなく、両側面、真後ろなど、モチーフの持つ雰囲気に合う周囲の情報も撮っておくと、絵づくりをしたときに役立つことがあります。
●作品のための資料ファイルを作成する。
描きたい対象を見つけた画像を管理するファイルを作ります。
現在描きたい物以外でも、気に入ったモチーフであれば、迷わずたくさんファイリングをしておきましょう。
点景も同様です。
昼、夕、夜などの時間帯、季節、天候、場所、点景など、カテゴリー別に分類したbook式のファイルにストックしておくことをお勧めします。
スケッチや、自ら撮影した写真以外にも、フライヤー(ちらし)、雑誌、図鑑、写真集などから拾った写真も資料になります。
これらの中から点景用になりそうなものも忘れずに探しましょう。
注)写真には著作権があります。
自ら撮影した写真を使用したり、個人で楽しむ分には問題ありませんが、販売を兼ねた展覧会や、とくにコンクールなどの公募に出品するときには絵づくりを心掛け、色調や図形の操作、トリミング、表現方法を工夫することが必要です。
写真をそっくりそのまま描写することは避けましょう。
明日のブログはまた、エスキースの内容に戻ります。
私の作品になりますが、抽象画のためのエスキースについて書きます☺️
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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