【東京/大人の絵画教室】エスキース
《パリの通り、雨》2122×2762㎜/油彩/1877年/シカゴ美術館蔵
引き続き、エスキースについてのブログになります。
トップ画像の絵の作者は、ギュスターブ・カイユボットです。
上流階級の生まれだからなのか、絵を売らなかったフランスの印象派の画家です。
こちらの作品のエスキースだと言われているものが、下の絵です↓
《パリの通り、雨》540×650㎜/油彩/1877年/マルモッタン美術館蔵
このように完成に近い着彩エスキースも存在します。
エスキースなので、シカゴ美術館蔵の物よりもかなり小さいです。
私も完成に近いエスキースを作ったことがあります。
私の場合、自分の中で今までにない表現を試みたり、配色が複雑な場合に、本画に近い状態を作ります。
タッチは荒削りになります。
明日、そのエスキース例をブログに載せます☺️
もう一枚、エスキースを紹介します↓
↑こちらはゴッホのもので、弟のテオに宛てた手紙だと思いますが、このようなスケッチが描かれた手紙が多く残っています。
ゴッホの《アルルの跳ね橋》の油彩は複数枚ありますが、このエスキースの油彩画はまだ発見されていません。
スケッチに色などの文字情報を記入していますので、描こうと思っていたに違いないのですが、描いていないのかもしれません。
因みにこれら跳ね橋の絵は、歌川広重の浮世絵から強く影響を受けています。
歌川広重《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》
フィンセント・ファン・ゴッホ《雨の大橋》
明日も、エスキースについて書きます☺️
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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