【東京/大人の絵画教室】生徒作品
久しぶりに生徒さんの作品です。
画像のカサブランカは油彩作品で、ご自宅と教室の両方で描かれたものです。
サイズはF6(410×318㎜)のキャンバスです。
特に油彩は画像では伝わりづらいのが残念ですが、何層にも重ねられた色の深みが秀逸です。
無背景の作品は、日本画のような1色や、油彩画でも1色に感じさせる表現もあるのですが、本作のように色数を多くした場合、無背景ですから曖昧にさせるとしても、タッチや手順を失敗すると、その色が孤立して見えたり、複数浮いて見えたりします。
簡単なようで難しい表現です。
その点、こちらの作品は、
・塗り重ねる手順を感じさせない複雑さがある
・色どうしが自然に溶け合っている
・乾燥前と乾燥後の様々なタッチの使い分けによる計算されたムラがある
これらの作業が絵に深みを与えています。
不思議と奥に幾つかの『存在』も感じられますね。
また、カサブランカの花ですが、花の中の主役と脇役の描き分けが優れています。
初心者は、見えるものを全てそのまま描いてしまいますので、強調と省略ができません。
焦点を絞らない例外もありますが、この背景の場合は、全ての花を明確にしてしまうと背景の効果がなくなります。
作者が、先に背景をこのようにしたかったのか、花に強調と省略を作る発想から始まったのかは未確認ですが、いずれにしても背景との融合が見事です。
私などは特にプロの作品を見るときに、背景の描き方に注目することが多くあります。
背景を見ればその作家の力量が解るのです。
ですので、本作の作者が生徒さんではなく、ファーストコンタクトだったとしても、【無】【有】どちらも描けるかたなのだとすぐに解ります。
こちらの作品は、曖昧で説明的ではない作風にしていますが、無駄を一切省いた説得力のある力強い作品となりました。
ブルーを主とした同系色の響き合いがとても美しいですね☺️
『青の時代』を経たピカソも、本作を観たらのけぞるのではないでしょうか。
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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