【東京/大人の絵画教室】生徒作品
↑友人がスーパーカブを相棒に、日本縦断の旅で訪れた北アルプスの画像です。
この画像を見た生徒さんが「描いてみたい」というので、出力してお手本なしで描いていただきました。
残雪の美しい日本アルプスは生徒さんからも人気のあるモチーフです。
「いつか教材にしてみたい。そしてその友人に見せたい。」と強く思った一枚です。
↑細部まで描き込みすぎずに、まさに軽さが自慢のスケッチ画に仕上がりました。
私はまだ描いていないのですが、描き込んだ場合の絵も、教材として決定したのちにブログで紹介したいと思います。
このままでも魅力のある作品なのですが、気になる点を伝えました。
①「遠くは淡く、近くは濃く」ですが、中景の木々がやや濃い
②その中景の目立つ木々が真ん中にある
③近景の木や草の根元だけがやや直線的で、上下に分断されているように見える
④中景の田畑の面積と形が相似形
↑早速修正に入っていました。
このように、加筆前の絵を活かすのであれば以下の方法が有効です。
①近景の濃度を上げる
②トリミングをして真ん中にある木々を少し右に寄せる
③根元の一直線を崩す
④左手前に木を増やし、中景の田畑の面積を左右で大小関係にする
これ以上加筆すると絵が重くなるので筆を止めて正解ですが、中景中央の樹々と近景左端の木、近景右の枯木それぞれの暗さの位置が正三角形(等間隔)なので、この場合は右の枯木を左に寄せる絵作りが理想です。
絵のリズム(動き)は、
・色のリズム
・明暗のリズム
・図形のリズム
・線のリズム
などがありますが、“位置関係のリズム”も重要です。
物の位置を点で結んだときに、“不等辺三角形”になるように配置すると、画面に動きが生まれます。
作品を見てすぐにわかりますが、有名な画家はこれらを全て実行しています。
「リズム」と言われても「何のこっちゃ?」ですよね?
名画の根柢に流れるリズムを、時間をかけて名画解説としてブログで連投する予定ですので、しばらくお待ちください☺️
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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