【東京/大人の絵画教室】虎Ⅱ
※《猛虎図》※部分 円山応挙(1733〜1795)
昨日のブログで葛飾北斎の虎の絵について書きましたが、江戸時代も、北斎のみならず多くの絵師が虎に挑戦しました。
彼らの共通点は、“本物の虎を見ずに描いた”ことです。
江戸時代では日本に生息していない虎を生で見ることは出来ないため、(見世物小屋で公開された記録はある)実物を写生した絵師は居ません。
ほとんどは中国の絵画や毛皮、猫を参考にして描いたそうです。
小さくて愛らしいワンちゃんや、足のない幽霊を最初に描いた円山応挙も虎を数枚描いています。
トップ画像の虎もその中の一枚です。
応挙の虎の絵は、虎の毛皮の敷物(輸入品)をスケッチしてから立体化させていました。
毛皮は広げたときに肩のあたりが膨らみます。
本作は、背中にコブのような膨らみがありますが、この毛皮の形を手掛かりに想像で描かれたようです。
骨格は猫を参考にしていたと思います。
※《猛虎図》※部分 円山応挙
↑こちらの絵はヒョウ柄ですが【虎】を描いているつもりです。
笑わないでください☺️
実は、江戸時代は『虎のメスがヒョウ』だと思われていました。
となると、正しい表現です。
円山応挙らしい、親しみを感じる間違いに癒されます。
※《虎図 襖6面》長沢蘆雪(1754〜1799)
↑円山応挙イズムを受け継いだ、お弟子さんの長沢蘆雪の虎です。
師匠の応挙よりも筆致に勢いがありますが、やっぱり癒されます。
一所懸命、虎を描いています。
猫感たっぷりですが、猫のしなやかさを取り入れた大胆な図形の決定に、プロの画家は臆してはいけないということを学びました。
こちらの襖絵は、無量寺(和歌山・串本町)本堂にあります。反対側に龍が描かれています。
粋だな〜と思ったのは、虎図の襖の裏側には、猫と魚が描かれています。
《虎と龍》、《猫と川魚》、、、
これ以上説明を書くのは不粋でしょうね。
明後日は、明治以降の虎の絵について書く予定です。
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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