【東京/大人の絵画教室】水彩紙
8/5のブロブでも画用紙のことに触れましたが、予告通り、水彩紙について書いていきます。
「作品として残したい」
「部屋に飾りたい」
「個展、グループ展の会場に展示したい」
という場合もそうですが、広範囲ににじみが及ぶ表現や、手数の多い「何度も重ねる、にじませる、洗う」という作風の場合は、できるだけ高級紙を使用しましょう。
安価なものですと画用紙がすぐに波打って描きづらくなります。
完成後も、糊の効いていないワイシャツのように、締まりのない絵になってしまいます。
高級紙の波打ちは最小限にとどまります。
私のお気に入りは、英国の高級水彩紙「ラングトン」です。
水彩紙は主に3種類で、
パルプ紙(木材)、コットン紙(綿)、パルプ+コットンの混合紙があります。
ともに「サイジング」といって、水彩絵の具のしみ込みを抑えるコーティングが施されています。
●パルプとコットンの違い
・パルプ →コットンよりもしみ込みが浅いので色の発色が良い
・コットン →パルプよりも繊維が強く絡み合っているので表面が荒れない
という違いが私の中であります。
パルプは彩度の高い絵にしたい場合に向いていて、
コットンは擦っても毛羽立ちが少ないので手数の多い絵に向いています。
表面が荒れると色が曇ります。
ちなみに安い画用紙はなぜ発色が悪いかというと、サイジングが効いていませんので色の粒子が紙の繊維の深くまで沈んでしまうためです。
サイジングが効いている画用紙は色の粒子の多くが表面に残っている状態なので、色本来が持つ発色を保つことができます。
私が今まで使用した高級紙の中で最もサイジングが強い紙は、アルシュ(コットン100%、フランス産)です。
世界に愛される最高峰の水彩紙ですが、色水の弾きが強すぎて、慣れるまで時間がかかります。
紙の表面を真水で少し洗うか、「オックスゴール」という液体を数滴絵の具に混ぜて着彩すると、紙の弾きが抑えられます。
●紙の目について
・細目 → 鉛筆、色鉛筆、ペン、着彩による細密画
・中目 → もっとも扱いやすい万能型
・荒目 → 躍動的な力強いにじみ、かすれを作り出す
ちなみにアルシュは、中目が荒目と同等です。
●練習用に
練習用としてコスパが良い紙の例として、ホルベインR画用紙のスケッチブックやミューズのサンフラワーペーパーM画100枚がおすすめです。
私も練習用にこれらの画用紙を使用していました。
安価なのでたくさん練習ができます。
また、これらの画用紙はエスキース(※1)制作としても利用できます。
※1)エスキース(完成イメージ画)については近いうちにブログで書きます。
●紙の色について
画用紙の色は、純白と、ややベージュがかったクリーム色(オフホワイト)があります。
主な使い分けとして、
・ホワイト → 彩度を高めたい絵、
・オフホワイト → 彩度を落ち着かせたい絵
上記を目安に、表現したい絵に合わせて選択しましょう。
プロの水彩作家に「画材の中で、最も重要な物は?」と聞くと、必ずと言ってよいほど「紙」と答えます。
高級紙は高価ですが、少しでも技術に自信がついたら積極的に試してみてください。
私もまだまだ試していないメーカーの画用紙が多くありますので、各メーカーの特徴を全て書くことは現在の所できませんが、皆様も高級水彩紙を検索して、違いを調べてみると面白いと思います。
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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