【東京/大人の絵画教室】授業

query_builder 2022/08/08
ブログ
舟の描き方

今回は、前回と同じモチーフ写真を使用して、手順と絵作り、木の表現について書きます。

前回のFさんの添削では、左の木は周囲のタッチに合わせて具象表現にしましたが、細かい情報が多いモチーフ(描く対象)を “簡素化させる描き方” を紹介します。

木の描き方

余白があってもよいのですが、前回の絵に合わせて余白なしにしました。

最初にマスキングテープで画面の四辺をマスキングします。

8/5のブログにも描きましたが、画用紙の外側ギリギリまで描くよりも、少し内側に納めてゆとりを作った方が描きやすい上に、額縁に入れる際に、マット(額縁とセットになっている額装用の台紙)の窓内に、少し余白の白が入ったほうが見栄えが良くなることが多いです。



絵づくりとしては、

・中央にある主役の舟をずらす。
・右の舟を省く
・杭を省く
・白(光)のリズムを作る

などです。
理由は前回のブログを参考にしてみてください。



スキャン画像では「明るい色が飛ぶ」「イエローが強い」などの弱点がありますので、原画とは違ってきますが、まずはカドミウムグリーン(黄緑)を2〜3回(慣れているかたは1回)に分けて淡く着彩をします。

次に、ベースが乾かないうちにパーマネントグリーン(緑)と影の色になるウルトラマリン(暗い青)をにじませます。

「遠くは淡く、近くは濃く」で遠近を意識しながら色を置きますが、中景にある水面のにじみは遠景の濃度と同じでOKです。
理由(※1)は後ほど説明します。

水の描き方

ベースが完全に乾いたことを確認後、水面(ブルー系)を着彩します。

水面の写り込みは、地上のものよりもトーンが落ちるということを覚えておいてください。
水の色になる青みを重ねることによって、写り込みらしくなります。

また、上記の理由(※1)は、色が重なることで濃度が上がりますので自然と中継にもなります。



次に左の大きな木(葉)を黄緑→緑→青の順でにじませます。

テーマが“簡素化させる描き方”ですので、葉を点描で描かずに、ほとんどにじみの形に任せます。
点描は少し入れてもよいのですが、あくまでも『木の“印象”』として仕上げます。


枝は、所々切ります。日向ではなく、影の中に描き入れることがコツです。
枝を一本で長くつなげている生徒作品をよく見かけますが、魚の骨のように不自然な枝ぶりになってしまいます。せっかく色の明暗が上手くかけても平面的になってしまう恐れもあります。


最後に、空、舟、草、水面の横線、形やトーンの調整で出来上がりです。



生徒さんが今後お好みで表現を選べるように、前回とは違う表現を意識しました。
もちろん余白ありの絵でもOKです。

次回は同じテーマで木の表現を引き続き紹介します。


平賀太朗

〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕

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