【東京/大人の絵画教室】講師作品
この紫陽花の絵は、まず背景から描き始めています。
ちなみに花弁に見える部分は実は花ではなく、がく(萼片)で、葉が変形したものです。
花は中央にある小さな粒々です。
その粒々の花の色を拾い、同系色(黄緑、緑、青など)を主に使用して、
真水が張られた画面に点や丸いにじみを作ります。
スキャン画像は明るい色や淡い色が飛んでしまいますので、この画像ではわかりづらいのですが、奥や周囲のピントをぼかし、紫陽花の存在を複数感じさせつつ、主役にフォーカスを当てています。
がくのにじみは、スカイブルーで注意深く白を残しながら描き入れ、先端にウルトラマリンをにじませます。
線からはみ出す、塗り残す、というタッチで立体感を出します。
線の中をきっちり塗ると、絵が固くなる傾向にあります。
※8/1のブログでも一部紹介
葉や茎の一部に『裾ぼかし』という技法が使われています。
置かれた色の際をぼかすテクニックです。
着彩後、筆を洗って水分を布などで切り、筆を寝かせながら穂先でスポイトのように際を吸い取ることで、消えゆくような表現が生まれます。
『単体』を描くときの注意点は、単体なので孤立しやすいところにあります。
ただ漠然とそこにあるような絵になってしまいます。
そこで、メインの色(多め)〜中間〜少なめの色を決めて、各色の濃淡と粗密のリズムを作ります。
原画は実際に小さな画面で描かれた小さなモチーフ(描く対象)ですが、このリズムを守れば間違いなく孤立せずに絵になっていきます。
花についてブログで連投しましたが、表現方法は様々です。
興味のある方は是非、過去のブログも参考にしてみてください。
・菖蒲園 2021/4/20
・トルコ桔梗 2021/5/1
・ポピー 2021/6/20
・カラフルな花 2021/6/28
※講師作品です
花は種類も多く、咲いている状況も様々ですので、今後も必要に応じて課題を増やしていきたいと思います。
その都度ブログで紹介しますね。
ブログでは、授業のように詳細に説明することが難しいのですが、できるだけわかりやすく書いていこうと思います。
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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