【東京/大人の絵画教室】生徒作品
過去のブログで
2021/5/1 トルコ桔梗
2021/6/20 ポピー
2021/6/28 カラフルな花
という「花の描き方」を書いたことがありますが、今週からまた連投しようと思います。
本作は生徒作品で、ご自宅で描かれたものです。
私の好きな水彩作家の一人、春崎夫妻の水彩を参考に描かれています。
※前回のブログで私も春崎さんの技法を参考にしています。
「背景よりも明るく残したい、白く残したい」という箇所にはマスケットインク(白抜きインク)を使用します。
※マスケットインクは、前回のブログで雪の部分と、ブログ開始時2021/4/20の絵の中の菖蒲にも使用されています。
今回の作品では花弁に使用されています。
マスキング後、画面全体に真水を敷いてから、好みの色を所々たらし込みます。
色を置いたのち、画面を上下左右に(本作は上下)向きを変えながら、模様を作ります。
重力や色水の粘度による色の流動性を利用して、偶然に生まれる自然な形や色調を楽しむ描き方です。
100%狙ってできる形は生まれないのですが、それが逆に面白いのです。
自然まかせが、美しく、面白い色や形を作り出すので、この工程では無闇に筆で画面をいじってはいけません。
いじると
『色が濁る』
『シミだらけになる』
『各色の形が単調になる』
『全体的に単一の色になる』
という危険性が生じます。
本作の生徒さんはいじらずによく我慢しましたね。
結果、このように
『各色がお互いに響き合っている』
『自然な美しいにじみの形』
という水彩画の理想の画面が出来上がりました。
背景完成後、花を描き重ねていくわけですが、
構図も素晴らしいですね!
主役と脇役それぞれがいい働きをしています。
“ここを見せたい”という気持ちがよく伝わります。
どのようなモチーフ(描く対象)でも、まずは拠点作りが大切です。
また、支配色を決めることも時には必要です。
同系色でまとめ、強調と省略、粗と密までも考え抜かれた一枚となりました。
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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