【東京/大人の絵画教室】絵の具の中身
絵の具の始まりは、黄、茶、赤、黒などの色のついた「泥」でした。
さらに炭や色のついた石、貝殻、卵の殻まで使うようになり、それらを細かく砕いた粉末を、油やにかわの液などの接着剤と混ぜて絵を描きました。
日本画画材コーナーで、「岩絵具」という自然石の粉末が売られていますが、自然石に全ての求める色が揃うわけではありません。
その上、探し出せる量も限られています。
そのため現在では、ほとんどの絵の具は合成染料を使用しています。
合成染料は石油からできていて、様々な薬品を組み合わせて作っています。
染料は染まりやすく、油や水に溶けるので、他の色を塗り重ねると染み出してしまいます。
そこで、なんらかの方法で不溶性(レーキ化)にするか、体質顔料という無彩色の粒に染料をコーティングして顔料化させてから、接着剤を混ぜています。
接着剤の種類↓↓
・日本画 →にかわ
・水彩 →アラビアゴム
・テンペラ →卵
・アクリル →アクリル樹脂
・油彩 →油
・オイルパステル →ロウ
謎の表記↓↓
絵の具チューブに「Tinto(チント)」「Hue(ヒュー)」という表記を目にしたことがあると思いますが、これらは共に「色調」を意味します。
例えばコバルトブルーヒューは「コバルトブルーの色調に似せた」という意味合いになります。
高価なもの、毒性の高いものの代わりに他の材料を代替していますので、安価で安全です。
また、「Neo(ネオ)」「Nova(ノーバ)」というものもありますが、「新」という意味で、こちらも毒性、有害性から製造廃止となった色を再現するために、別の顔料を使って配合した絵の具に付けられています。
本来先に生まれた本物の色ではありませんが、「偽物」だからといって馬鹿にできません。
本物よりも発色が良い、もしくは同等の色もあります。
毒性の心配のないものがほとんどですが、鉛、コバルト、カドミウムなどの本物を使う場合は、その手でおせんべいなどを食べずにちゃんと手を洗いましょう。
長期にわたると体内に溜まるので、それで体調を崩されたかたがいます。
神経質になる必要もないとは思いますが、気になるかたはチューブに有害性のマークが記してありますので、確認しながら、健やかに絵の生活を楽しみましょう。
平賀太朗
〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕
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