【東京/大人の絵画教室】友人の絵

query_builder 2022/07/21
ブログ
ペン画

7/17のブログで結婚パーティーのことを書きました友人(新婦)から画像が届きました。
彼女が描いた絵です。

まずはトップ画像の額縁に入った作品から。



珍しい構図ですよね?

スクエア(正方形)の画面は特に中央に主役を置くパターンが多いのですが、本作はその逆を選んでいます。

「こんなやり方もあるのね〜。しかも中心に何も描かれていないにも関わらず“存在”を感じる!」と感心してしまいます。


全て曲線で支配されていて、人工物のようでもあり、自然物のようにも見えます。


多くの目がこちらの様子を伺っているようにも見えて可愛らしいですね。

人は、3つの点や線が集まった図形が『顔』に見えてしまう現象があります。
コンセントの差し込み口や壁のシミなどが顔に見えたことはありませんか?

人類の進化の過程で、周りの動物が敵なのか味方なのかを判別する必要があったため、本能的に脳が人間の顔かどうかを識別しようとすることから起こる錯覚と言われているこの現象は、【シミュラクラ現象】といいます。


私は 『絵は驚かすか泣かすか笑かすか』 という心構えで描いていますが、彼女の世界には『驚き』『可愛さ』『不思議さ』がミックスされています。

シミュラクラ

↑なんとも不思議な図形の組み合わせですよね。

いつか見た図形、本作のそれが魚や鳥、水だったりするかもしれませんが、いずれにせよ、脳に内在する引き出しから湧き出た図形を、中心、あるいは端から描き足し、モチーフ(描く対象)を養い育てるように仕上げています。

最初から完成イメージが存在しているのではなく(実はあるのかもしれませんが)、まるで生命が成長するかのような展開が、浸透圧の移動のような画面支配が次々に繰り広げられています。

美しいリズムです。




私は、絵に正確な解答は必要ないと思っています。

生徒さんからも、
「絵は好きだけど、絵心がないから絵の見方が難しい。」
「印象だけで見たいけど、作者は奥深く凄いことを考えていそう」
という言葉をよく耳にします。

プロの作家は、それぞれ強いこだわりのテーマを持って作品に生命を吹き込んでいるので作品が良くなるのですが、それを「芸術は難しそう」と警戒して文化を楽しめなくしてしまうのは勿体ないです。

『絵を、その作品を解ろうとしてはいけません』

作者の意図とはかけ離れていても、解釈が間違っていてもよい世界です。

自身の心に従って、
絵に自由に語りかければいいと思います。
妄想物語を大いに楽しみましょう。


と言いながら、
それでもテーマを、狙いを聞いてみたいので本人に会ったときに聞いてみよっと(笑)

平賀太朗

〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。入会金無し。初日から手ぶらでOK。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください。〕

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