【東京/大人の絵画教室】生徒作品

query_builder 2022/07/05
ブログ
フランスの風景

本作は生徒さんの油彩でサイズはF6(410×318㎜)。

描く対象が大きい場合や広く奥行きのある風景の場合は、画面もなるべく大きいサイズが合うので、もっと大きくしてもよいのですが、今回は練習も兼ねてこのサイズでOKです。

作者は普段、細かいタッチで写実の生徒さんですが、本作は『大きなタッチと輝き合う色彩で描く』というテーマで挑んでいました。

写真ではグリーン1色で、建物も壁は白、屋根は赤茶というおとなしい色味なのですが、以下のように絵づくりをしています。


・細かくいじらず、一発で決めるタッチ
・同系色、反対色(補色)
・色、形による大〜小、粗〜密のリズム
・遠近に合わせた配色


写真よりも奥行きが生まれました(写真資料がなくてすみません^^;)。
連なる山々の写真などを見ると解りやすいのですが、
遠い場所ほど青みが生じます。
近いほど固有色(その物が本来持つ色)が強くなります。
また、寒色(青系)は後退色で、暖色(黄〜赤系)は進出色です。

作者は先にも書いたように、写実で細かいタッチが得意ですが、描いた事のない表現の挑戦としてよくがんばりました。
色使いも美しく、色同士が響き合い、輝きを放っています。


改めて今見ると、空と奥の樹木の面積をそれぞれ少なくし、奥にさらに小さな家を配したらより奥行きが出ますね。

いかんいかん、気付くのが遅れたのは私のミス(⌒-⌒; )
次回お会いした時にアドバイスしなきゃ。

平賀太朗

〔東京の絵画教室/平賀美術倶楽部:水彩画、油彩画、アクリル画、パステル画、デッサン、その他様々な特殊技法が学べます。初心者のかたから経験者のかたまでお気軽にお問い合わせください〕

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