【東京都葛飾区/大人の絵画教室】グリザイユ技法(平賀美術倶楽部、初心者コース10月開講、生徒さん募集中/経験者随時募集中)
《グリザイユ・陰影から着彩する》
今回は油彩画の技法から生まれた【グリザイユ】という技法を透明水彩に応用した絵を紹介します。
【グリザイユ】はフランス語です。グレー(灰色)を意味します。
文字どおり、描く対象が持つ色(固有色)を描き入れる前に、光と陰を見極めて、陰影の部分のみを着彩します。
モノクロ写真のイメージに近いです。
↓※固有色を重ねる前のイメージ
このモノクロ水彩画の上にカラーを重ねます。透明水彩ですから固有色がグリザイユの陰影に影響されて、立体的に仕上がるのです。
※実際に古いモノクロ写真をカラー化させる技術がありますが、原理はほぼ同じです。
写真や実風景のように表現したい場合に有効ですが、色を楽しみたい場合にも利用できます。
今回の水彩画は影の色をウルトラマリンとバイオレット、固有色を左記の色の反対色になるイエローとオレンジを主に構成し、色の響き合いを表現しました。
グリザイユの段階でも、奥行きや立体感があり、一枚の絵として既に出来上がっていたら成功したようなもので、次に固有色を重ねる行程での失敗のリスクはかなり軽減されます。
グリザイユのモチーフ(題材)は、曇天でもよいですが、日向と日陰の両方があるもの、陰影の分かりやすいものがおすすめです。
※今回は資料を作り直していますので、絵がバラバラですみません。
平賀美術倶楽部の授業内容を書籍化することも考えていますので、分かりやすくまとめたテキストが出来次第、ブログにて一部紹介させていただきます。
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