【水彩画のコツ】透明感のある「子どもの肌」を描く――手数を減らす引き算のステップ

query_builder 2021/04/20
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愛娘

【水彩画のコツ】透明感のある「子どもの肌」を描く――手数を減らす引き算のステップ



皆様、こんにちは。「平賀美術倶楽部」の平賀です。

自由制作クラスに通う生徒様の中には「可愛いお孫さんや子どもを描きたい」という方が多くいらっしゃいます。 実は、人物の顔――特に赤ちゃんから20代くらいまでの、シワのないキメの細かい肌を透明水彩で仕上げるには、「あえて描き込まないこと」が最大のコツになります。

今回は、私の愛娘の寝顔を描いた記念の一枚を例に、つるりとした瑞々しい肌を表現するための具体的なステップをお伝えします。



1. 手数を減らし「シンプルな滲み」で表す

子どもの肌を描くとき、ついつい何度も筆を重ねたくなってしまいますが、それは逆効果です。長々と描いていると、ベースの絵の具が乾き始めて「不要なシミ」になったり、硬い筆跡が残って滑らかさが失われてしまいます。
なるべく手数を減らし、水の力を借りた「滲み(にじみ)」だけで表現するのがポイントです。



◎失敗しない着彩の2ステップ

* ステップ1(下地と立体感): まずは肌の領域にきれいな真水を引きます。画面が乾かないうちに、影になる部分へほんの少し「青み」を滲ませて、あらかじめ立体感(アンダーペインティング)を作っておきます。



* ステップ2(肌色の重ね塗り): 画面を完全に乾かしてから、肌のベース色を敷きます。通常の肌ならブラウン(赤茶色)、色白の肌ならジョンブリアン(白に近いオレンジ)などがおすすめです。ベースを敷いたら、乾く前に同系色や赤みをそっと滲ませて、血色の良さを表現します。





2. 鉛筆の線を信頼する「引き算のオシャレ」

「こんなに塗らなくて大丈夫?」と不安になるかもしれませんが、心配いりません。 デッサンの段階で、鉛筆の線が目や鼻、輪郭といった各パーツの形をしっかり説明してくれているので、着彩は部分的なニュアンスだけで十分に伝わります。
この「塗りすぎない軽さ」こそが、画面全体に空気感を生み出し、洗練されたオシャレな仕上がりにつながるのです。




あとがき:母から私へ、私から娘へ

この春、愛娘のももちゃんが初めての登園を迎えました。

かつて私の母が、幼い私を絵に描いて残してくれたように、私も親心としての記念の1枚を、水彩と鉛筆を交えて紡いでみました(※作品写真、ごく淡い色彩が拾いきれず少し見えにくくてすみません)。

教室の生徒さんたちも、私と一緒に我がことようにももちゃんの成長を見守ってくださり、それぞれの水彩紙に思い思いのももちゃんを描いて楽しんでくださっています。そんな温かい時間が、平賀美術倶楽部には流れています。

平賀美術倶楽部 平賀太朗

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